プロフィール
神戸観塾の吉田雅子です。
2人の不登校っ子を育てた
親子支援サポーターと
算数講座「パズル道場」を主宰
しています。
一人ひとりに向き合う時代
2年前は、半年間不登校だった
中学生さんを学校に通えるまで
支援させていただきました。
些細なことで
いじめのターゲットになり、
居場所がなくなり、
学校に行けなくなり、
眠れない日々が続きます。
昼夜逆転も始まりました。
どうにもならない現状を前に、
ご家庭からの希望もあり、
しばらく学校から離れて
心の静寂を取り戻せることに
なりました。
張り詰めていた気持ちがほんの
少しだけ緩くなるが、
勉強は?内申点は?と新たな心配が
頭をもたげます。
もし、学校に安心できる居場所がないと
感じるのなら、不登校の選択はOKです。
命が大切だ ということを
お子様自身がわかることからです。
せんせー、高校行きたいです!
数ヶ月後、顔色も良くなり、
中学3年からの再スタートに向け、
3学期から少しずつ復学準備を始める。
私の目を見て明言してくれました。
「高校進学をあきらめたくない。
頑張りたい。」
中学生が自ら、学校で信頼できる
先生に連絡を取り、できることを考え、
実行してもらいました。
不安と期待を胸に抱き、
勇気を奮い起こして、
新学期、再登校。
「先生、学校行けたよー。
めっちゃドキドキした。」
その時のすがすがしい笑顔が
忘れられません。
ピンチはチャンス
ところで私が不登校生に携わることに
なった経緯を少し・・・。
我が子も不登校で悩みました。
長男と次男がほぼ同時期に
不登校になり、呆然としました。
また詳細は改めてご紹介したい
と思います。よかったら♪
いろいろなことを試み、
進みつ、戻りつ
泣いたり、笑ったり。
悩み抜いた2年間でした。
その時はたくさんの方のお力添えを
いただき、息子たちは再び自分たちの
人生を歩み始めました。
私にとって、大きな転機になりました。
未来の子どもたちへ
20年以上、子育てをしている間にも
家族のあり方がずいぶん変わりました。
3人目の子育てには干渉しすぎないよう、
大手個別指導の塾講師の仕事に就き、
年間で延べ50人くらいの子供たちを
担当させてもらい、子供の育ち方の違いを
肌で感じました。
情緒が安定している子供は、
やんちゃをしていても
一定の枠を超えることなく、
落ち着いて勉強に取り組みます。
情緒が安定していない子は、
人間関係でトラブルに
なりやすかったりします。
けれども、
だからダメなんだ、とか
こうしなさい、とか
いう判断はあまりしたくないんです。
子どもの育ち方が家庭環境や
親御さんの育った環境や価値観、
住んでいる所の地域柄など
いろいろなことに関係しています。
様々な事象に子どもの感性が
「もう無理!」と限界を超えた
ということです。
苦手な相手なら距離を置き、
気が合う相手なら手を取り合って、
自分の居場所を作っていき、
そこから学んでくれるといい。
やりたいことがある子たちなら、
それぞれの得意を伸ばしあい、
お互いを認め合いながら、
つながり出したら面白い。
課題も自分で作り、
答えも自分で見つける。
好きな仲間たちとやるもよし、
ちょっと苦手な仲間も交えながら、
色々な考え方ややり方を知り、
取り入れることができたら
どんなに素晴らしい世界が
待っていることでしょう。
私たち大人も子どもたちの力を借りて、
自分たちが作った
レールや枠を取り外していき、
子どもたちの明るい未来に向かって、
共に成長していければと思っています。